未知の地で育む

小説

主な登場人物:

  • 山下(やました)家
    • 山下大介(やました だいすけ):40歳。父親で、IT企業で働いている。
    • 山下美穂(やました みほ):38歳。母親で、小学校教師だったが、海外では専業主婦。
    • 山下拓也(やました たくや):12歳。長男で、中学1年生。
    • 山下優美(やました ゆみ):9歳。長女で、小学4年生。

第一章

山下家は、アメリカに到着した。彼らは、アメリカの南部にある小さな町に住むことになった。大介は、IT企業の転勤に伴い、家族全員で移住することになったのだ。

アメリカでの生活は、最初は戸惑いばかりだった。言葉も通じず、文化も違うため、日常生活に慣れるのに時間がかかった。特に、美穂は、小学校教師であったが、海外では専業主婦になり、孤独感に苛まれていた。

しかし、拓也と優美は、すぐに学校に馴染み始めた。アメリカの学校での勉強は、日本とは違ったやり方であったが、彼らは真剣に勉強し、友達もできた。

そんなある日、拓也は、新しい友達と一緒にスポーツをしている最中、アメリカの子供たちから「日本人は原爆を投下したから悪い」と言われた。拓也は、その言葉に動揺し、自分たちが日本人であることを恥じた。

帰宅後、拓也は、そのことを家族に話し、父親の大介は、そんな拓也を慰めるように「日本人は、過去の過ちを反省して、今後は二度と繰り返さないように努力している。だから、今の自分を恥じることはない。」と言った。

この言葉に励まされ、拓也は自信を取り戻し、アメリカでの生活に馴染んでいく。

アメリカ国旗

第二章

ある日、美穂は、教会に行くことを決意する。教会で美穂は、同じように孤独感に苛まれていたママ友たちと出会い、友情を深めていく。

美穂は、日本の友人たちにも、アメリカでの生活を伝えていた。そんな中、美穂の日本の友人である吉岡(よしおか)さんから、アメリカでの生活を綴った手紙が届いた。吉岡さんは、日本での仕事を辞め、アメリカでの教育に興味を持ち、現地で教育学を学んでいた。

手紙には、アメリカの教育についての情報がたくさん書かれていた。吉岡さんは、アメリカの教育は、自己表現や自主性を重んじるもので、日本とは全く違うと書いていた。また、留学生の子供たちには、特別な支援もあるということだった。

美穂は、この手紙を読んで、自分もアメリカで教師になりたいという気持ちが強くなった。そこで、彼女は、教育学を学ぶことを決意した。

一方、拓也と優美は、アメリカでの生活に慣れ、友達もできた。しかし、彼らは、日本の文化や言葉を忘れたくないと思い、母国語教育を受けることを望んでいた。

そんな中、大介は、日本語補習校があることを知り、拓也と優美を通わせることにした。日本語補習校では、日本の教科書を使い、日本語だけで授業が進められた。拓也と優美は、日本語を学びながら、日本の文化や歴史に触れることができた。

第三章

アメリカでの生活が3年目に入った頃、大介の転勤が決まり、山下家は、次の転勤先に向かうことになった。しかし、子供たちは、アメリカでの生活を諦めたくなかった。

そこで、大介は、アメリカでの教育について調べ、留学を提案した。拓也と優美は、喜んで留学することに決めた。

アメリカでの留学生活は、最初は戸惑いがあったが、すぐに慣れていった。アメリカの学校では、自己表現や自主性を重んじる授業が多く、拓也と優美は、その環境で成長していった。

美穂は、アメリカでの教育を学び、日本人留学生のためのサポートをする仕事を見つけた。彼女は、留学生たちと共に、アメリカでの生活についての情報を提供し、日本語補習校の設立にも協力した。そのおかげで、アメリカでの生活がより豊かなものになった。

拓也と優美は、アメリカでの留学生活が終わり、日本に戻った。しかし、彼らは、アメリカでの生活で得た経験を忘れず、それを日本で生かすことができた。彼らは、日本の学校で、自己表現や自主性を重んじる授業を行い、多くの子供たちの成長に貢献した。

山下家は、アメリカでの生活を通じて、異文化や言語を理解し、自分たち自身も成長することができた。そして、子供たちの教育を通じて、日本とアメリカの文化をつなぐ架け橋となった。

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